2023を振り返って
これ書いてる間に年越しました
あけましておめでとうございます
2023年は結構旅行に行った年でとても楽しかった
なんと4回も行った
旅行…ハマったので2024年もどこか行こうと思います
総括
- 今年読んでよかった漫画
- よかった映画
- 描いた絵
- 描いた漫画
- 来年
今年読んでよかった漫画
色々読んだはずだけど特に記憶に残った2作だけピックアップ
半備忘録的な
出会って4光年で合体
ぶっちぎりで今年一番読んで良かった漫画
エロ漫画だけど
SF自体あまり読まないのでストーリーの深いところとかは正直まだよく理解してないけどそれでもめちゃくちゃ楽しめた
古くからの言い伝えの不可解な超常現象的部分がそのまま地続きでSF要素や設定に繋がっていくのがとてもワクワクする展開で面白かった
SFと伝奇の相性って凄い良いなーって思った
本筋のストーリーは主人公が引っ越してきた島で不思議な少女と出会い色々な出来事に遭遇する…というボーイ・ミーツ・ガールで、壮大なスケールの展開ももちろん良かったけど個人的には島での日常パートのボーイ・ミーツ・ガールな部分が刺さった
辺鄙な所へ引っ越して、個性的な仲間ができて、そこで不思議な少女と出会って、男友達とも馬鹿やって、みんなではしゃいで、そしてやがて別れが訪れて…
こういうゴリッゴリの「ひと夏の思い出」みたいな青春ボーイ・ミーツ・ガールを描いた作品をあまり見てこなかったのでめちゃくちゃガツンと来た
こういうの本当に良い…思い出すだけで切なくなる…
他の人の感想を見ると昔のエロゲを彷彿とさせるって言ってる人が沢山いて、自分はエロゲも全然やったことなかったけどそれ見て「そんなまだ見ぬ宝の山が!?」って超興味出た
来年は昔のエロゲ触ってみたいな…
漫画の作り方がまずすごくて、漫画と小説の中間のような大量の地の文が入った独特な構成がまず印象的だった
吹き出しは全ページ通してほとんど擬音にしか使われていなくて挿絵の多い小説的な感じで読んだ
ページ数もそうだがこの文章量が非常に多くて結局通しで読むのに5時間ぐらいかかった
描写では全体を通してなんというか登場人物に根っからの悪人がいないようにに描かれていたのが印象的だった
別れも悲劇もあったけれど殆どが誰かの悪意ではなく超常的な出来事だったり偶然の結果が多かったし人の優しさとか愛情みたいなのを強調しているんだと感じた
あと作中で何回か急に紀元前とか地球の原始的生命の誕生から回想しだしたりしていて色々言っても結局男女がやることやり続けて今の発展があるんだから性欲から生まれたポルノは堂々とするべきだろ!みたいな矜持的なカッコよさを感じた
さらに後半の怒涛のSF展開のスケールの広がり方もすごいワクワクしたし、その過程で誰からも愛されず生まれたと思っていた主人公が本当は色んな人に愛されてきたんだと分かっていくのが凄い良かった
特に印象的だったのは終盤のインタビューで出たタオルケットのくだりで、あそこで本当に泣いてしまった
とても優しさに満ちた物語だと思う
本当にSFの素養がないので作中の聞き馴染みのない単語とかを調べてはなるほどこういう意味が込められてるんだ〜って新たな発見があり、しばらくは読み返すたびに新たな発見がありそうで楽しみ尽くすまでにまだまだ時間がかかりそう
葬送のフリーレン
アニメがきっかけで見始めた
最初はめちゃめちゃプッシュされてるな…とか作画がどうのこうので盛り上がってるな…とか天邪鬼精神が働いて見ようとしてなかったけど結局1話見たら一気にハマった
原作も一気に揃えてしまった
いきなり余談だけど自分が最近読んだ漫画だとダンジョン飯とか異種族レビュアーズもそうなんだけど色んな種族が登場する作品でのエルフの長命ゆえの苦悩とか哀しさが結構好きかもしれない
ストーリーがまず好き
魔王を倒したあとの世界って舞台で、別にトップを倒しただけで種族ごと全滅したわけではないから平和ではないって説明されると「た…たしかに…」と納得させられた
そういう少し理屈っぽい世界観が好き
それとほんのりとある恋愛要素も丁度いい
恋愛ものは好きだがそれは別として男女の友情物も大好きで、この作品だと男女や年齢関係なく『仲間』という繋がりでの関係性が強く描写されていてそういうとこが好きだ
例えばバック・トゥ・ザ・フューチャーみたいな、年の離れた親友的な色々と壁を超えた信頼関係が元々好きなのかも
あと作風なんだろうけど恋愛要素のあるシーンでも過剰に照れたりせず淡々と描写されるのが良い
それに関連してだけど登場人物の表情の変化が薄めなのも印象的だった
例えばみんな致命傷とか負っても真顔が多い
これは戦闘慣れしてる 覚悟、達観してるって感じなんだろうか
だけどだからこそフェルンが笑うシーン、フリーレンが泣くシーンのような大きく表情の変化するシーンが一際映える
演出だけでなくギャップのあるキャラが多いのも魅力的だと感じた
特に1級魔術師試験編が顕著で見た目と中身のギャップがあるキャラがたくさん出てくる
→一見お嬢様だがガサツで男勝りな性格だとか
→チンピラのような外見だが冷静沈着で故郷のために戦う誠実な男だったり
そんな試験編で一番好きになったキャラはデンケン
このキャラはいかにも姑息で悪巧みしてそうな雰囲気の老魔術師だが実際は熱い性格で、魔力が切れたら殴り合いも辞さないガッツもあるし若い頃失ったフィアンセに一途で魔族への復讐と故郷の奪還を狙う野心あるおじいちゃんとかズルすぎる
黄金郷のマハト編は劇場版でやるんじゃないかとか言われているけどもしそうなったらぜひ見たい
表情やキャラ付けもそうだけど全体的にギャップを重要視している感じがする
そういうのは大好きなので本当に一瞬でハマってしまった
続きが楽しみ
映画
今年こそは映画たくさん見るぞ見るぞって気合い入れてたけどあんま見なかった
とりあえず去年よりは見れたのでよし
ただ配信サービスとかで気軽に見れるはずなのに全然見れず、映画館ぐらいもう映画見るしかない環境に身を置かない限りこれからも積極的に見に行かない気がした…
もっと映画を見ることを習慣化させたい
長ぐつをはいたネコと9つの命
まず映像がすっげ〜
もうグルングルン動くしアングルとか構図とか難しいことはよくわからないけど凄い迫力のある映像の連続だった
スパイダーバースの流れを経てアニメーション映画がすごいことになってる!みたいなことをどこかで聞いたけどたしかにそんな気がした
話も綺麗にまとまってて良かった
何でも願いが叶う秘宝を求めて登場キャラたちが旅をするんだけど願いに目がくらんで見失っていた本当に大切なものを冒険の過程でそれぞれ見つけていくっていう素敵なテーマも良かったしとにかくテンポが良くて満足だった
映画を積極的に見始めて、自分はカタルシスの薄い唐突なオチとかテンポの悪い話が特に苦手なんだなと気付いた
この映画はどちらにもあてはまらなかったしずっと楽しく見れた
エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス
アナルプラグ真拳がすげえ!みたいな前評判を聞いてどんな映画なんだよ…と気になって見に行ったら本当にアナルプラグ真拳がすごかった映画だった
ストーリー自体はマルチバースやらレミーのおいしいレストランやら色々と忙しくカオスな要素が多かったものの最終的に家族愛とか相手を受け入れて思いやることが世界を救うって感じにまとまってて良かった
個人的にすごいと思ったのはおふざけの量と本筋の維持
先述のアナルプラグ真拳みたいなはちゃめちゃなギャグ描写が終始大量に詰まっているけれど本筋の家族の話を損ねることはなかった
本筋をやってるときは一旦おふざけは減って見やすいようにしている
後になって監督のネットインタビューを読んだけれど「奇抜であるための奇抜さは好まない」と話していて、おふざけはあくまでアクセントや間を埋める「手段」であって映画の「目的」ではないとしっかりラインを引いているのがとても素敵だと思った
描いた絵
カラーの絵は数えたら去年と同じくらい描いていた
新しい塗りとか加工も部分部分でやってみたりして何かしら成長したんじゃないかと思う
この絵とか新しいやり方を色々試しながらやってたら結果1ヶ月ぐらいチマチマ描くことになった
偉すぎ
今年は特にポーズの引き出しのなさをなんとかしよう!と思いながら色々描いてたけど、年末に投稿した絵には躍動感あるポーズがかっこいい!みたいなコメントが来ていてマジで嬉しかった
表現したいものが見てる側に伝わったときの達成感って凄い…
この調子で上手くなっていきたい
漫画
とりあえず数をこなすぞ!って意気込んでみたもののそんなに描けなかった
ネームがとにかくなんにも分からないのでネームを沢山やろうと思ったんだけど元になる話が全然浮かんでこなかった
人に見せるわけでもないしネームの練習だけなら既存の漫画を勝手にネームにもどすとかで練習できそうだと思った
それやります
今年描いた漫画の反省
去年よりは描いたのでとりあえずはヨシ
そして今描いてるやつの続きだけでなくて読み切りでいいから複数の話を描こうと意識して取り組んだ
漫画の描き方が全然サッパリ分からないので、ストーリーから起こしてみたりキャラから作ってみたりテーマから考えてみたり…と、どういう風に話を組み立てるのが自分にあってるのかな?という模索の年だった
今年は何作品か考えたけど、その中でも意図してクソマンガを描いたのが印象に残っている
びっくりするぐらい漫画のアイデアが出てこなくて、面白いってなんだろう…ってなり続けて頭の中はずっとウンコとかちんちんとかしか浮かんでこなかったので気分転換に「面白い話は全然思い浮かばないけど、じゃあ逆につまらない要素をつめこんでいけば面白い話がどういうものか分かってくるんじゃないか?」と思い立ち、自分の思うクソ要素を書き出して詰め込んだ人工的クソマンガを考えてみた
クソ - ボツマンガとか / 魔獣 - 月刊コミックニート - Web漫画とWeb小説の新都社
そもそもクソマンガとは何がクソなのか?
クソと呼ばれるものでも多分2種類あって
「笑える、愛せるクソ」と
「笑えないただ不快なだけのクソ」
があると思っていて今回はなるべく後者のクソを目指してどこまで突き抜けれるか考えてみた
まず、そもそも自分で普段漫画読んでて「クソだ!」なんて思うこと全く無かったのでとりあえずこれは好きじゃないなあという要素を書き出してみた
クソだと感じる要素は人それぞれだから他の人はどんなものがここに入るのか気になる
色々と書き出した要素を見返すと読み終わったあとに不快感が強く残る話が自分は好きじゃないのかなと感じた
でも別に終わりが適当でも途中で面白いところあったら好きって言えるしそもそもこの要素いくつもあっても好きな作品はあるから、正直嫌いな要素自体そんなに気にしてないのかもしれない
面白い、魅力的だと感じるところ以外に全然興味が湧かないから怒りとか不快感が生まれる前に気にしなくなるのかも
他の人はどうなんだろうか
ちなみにネット上には自分でクソマンガを名乗る作品がいくつもあったので参考にしようと色々読んだんだけど、映画のスクショか何かに字幕を付けて何十ページも載せてる個人サイトの漫画なんかもあって凄まじかった
これは流石に日和って真似できなかった
描いてみて分かったことはこれだけ(書き出したもの全部は無理だったけど)クソ要素を詰め込んでも楽しめたという感想もあって、ダメな要素ばかりでも誰かに面白いと思ってもらえる漫画は作れるし、逆にこれに全部当てはまってなくても面白い漫画が描けるかというと別にそうでもないということだった
来年(もう今年)
やはり継続して漫画は描いていきたい
そして今年こそ…本とか作ってイベント参加したいなあ…
参加したい、いや…参加します!!!!!!!!
頑張ります